第15回日本母性看護学会学術集会の会長を務めさせていただくことになりました。どうぞ宜しくお願い申し上げます。
第15回では、『母性看護学の洗煉―家族・父親・夫とともにー』をメインテーマに掲げ、2013年7月6日(土)と7日(日)の2日間、東北大学川内北キャンパス(仙台市)を会場にして開催致します。日本母性看護学会学術集会はここ数年1日開催で行ってきておりますが、みちのく東北で久々に開催することもあり、2日間行わせていただきます。
日本は世界に先駆け少子高齢社会を駆け抜けています。さらに1999年男女共同参画社会基本法が公布されたこともあり、社会の中で、地域の中で、家庭の中での男女として、父母としての有り様が大きく動きだしています。私たち母性看護学の専門家は、その状況を受け止め、次世代を担う,そして新しい家族形成への支援を提供していく必要性があると考えています。そこで、母性看護学にさらに磨きをかけるということから、テーマを母性看護学の洗煉とさせていただきました。その中でも、今回はサブテーマである、ー家族・父親・夫とともにーを如何に母性看護学の中で思考し、看護援助に取り込んでいくかいう課題に、皆様と一緒に挑戦したいと思っています。
2011年、わが国に未曾有の東日本大震災が起こり、多くの方々が犠牲となり、今も津波による被害や原発事故で避難生活を余儀なくされている方々がおられます。母性看護学領域の対象となる方が、災害弱者となり多様な健康上の問題が浮き彫りにされております。この学術集会では、特別に自然災害における周産期領域の研究、実践報告をする機会を設けました。後世に伝えるべき知の蓄積の場とすることが被災した仙台の地で行う使命と考えております。
常に東北をいろいろな意味で発信の地にすべく、基調講演、特別講演、教育講演、シンポジウムと盛りだくさんの企画を設けました。また、将来の看護学を担う中高生に向けて、本学会では初めてのナーシングサイエンスカフェを行います。ウエルカムパーティーでは、「ミニ東北六魂祭」も企画しております。
会員の皆様には、口演、示説発表に多数応募してくださいますようお願い致します。会員・非会員問わず多くの皆様がご参加くださいますようどうぞ宜しくお願い申し上げます。
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